テキストサイズ

いつか、絶望の底から救い出して…

第7章 弱者に構うな


そんな俺を瀬尾は鼻で笑うと、わざとらしい口調でこう答えた。


「おぉ、怖い怖い」


瀬尾のその態度に思わず殴りかかりそうになるもグッと堪えた。ここで殴ってもいいことなんて何もないからだ。


「……失礼します」


怒りを必死に抑えて部屋を出ると、俺は静かにドアを閉めた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ