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いつか、絶望の底から救い出して…

第8章 閉ざした心



朔郎はアタシの祖父で、能力者五家の頂点、嘉齊家の当主である。
ちなみに朔郎はアタシの夢を否定している。

そんな人物からの電話だ。
到底、良いものじゃない。

無視してやろうか?
いや、無視したら厄介か……

それこそ後から色々言われるし、場合によれば、家にまで来るかもしれない。

そうなったらめんどくさいし、厄介だ。


「マジで空気読めよなクソジジイ」


アタシは着信に悪態をつくと、応答ボタンを押した。


「もしもし?なんか用?」

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