いつか、絶望の底から救い出して…
第8章 閉ざした心
本当にムカつく!
なんなのあのクソジジイ!!
イライラしながら荒い息を吐くと、アタシはゆっくりと立ち上がった。
お腹、減ったからなんか食べに行こうかな?
なんて思いながらドアを開けようとした瞬間、アタシは人にぶつかりそうになった。
「──ッッッッ!!」
慌てて後ろへと飛ぶ。
すると訪問者は「すまんなぁ」と言って謝った。
声からして城戸さんだろう。
何の用なんだろう?
「城戸さんじゃないですか? なんか用ですか?」
アタシはイライラする気持ちを飲み込むと、なるべく冷静を装いながら話した。