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いつか、絶望の底から救い出して…

第8章 閉ざした心


もう嫌だなぁ……

なんでこんなに嫌なことばっかりなんだろう…
生きてる意味、あんのかな?

なんでアタシばっかり……


「なんで……アタシばっかり……」


気づけば声に出ていた。
その光景を見ていた城戸さんが大きく目を見開く。


「真奈加ちゃん……」

「ごめんなさい……情けない姿、見せてしまって……」


溢れ出した涙が止まらない。
ポロポロと流れていく。


「何言うてんねん。情けなくなんかない……」

「ううっ……ありがとうございます……」


アタシは城戸さんに抱きしめられながら泣き続けた。

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