いつか、絶望の底から救い出して…
第8章 閉ざした心
その後は散らかしまくった部屋を片付けた。
片付けは1時間弱に渡った。
床に散らばった筆を拾い、元の場所に戻す。
それが終わったら参考書の整理。
一冊ずつ、元にあった場所に戻してゆく。
「あーやっと終わったー」
最後の参考書を棚に戻したアタシは思わず、そう言ってしまった。
「ほんまえらいぶちまけたなぁ〜」
「え、あ、あははは……すみません……」
「いやええで?それだけキツかったんやろ?」
「はい……」
城戸さんの言う通りだ。
ほんとうにキツかった。
こうでもしないと壊れそうだった……