いつか、絶望の底から救い出して…
第2章 世間の評価
もちろんそんなの許される訳もなく…
「みなさん。静粛に」
真渕先生に注意されてしまった。
まぁそうなるよね…
「それでは続いての方は…」
真渕先生がゆっくりと口を開く。
誰なんだろう?
誰かわからない緊張に、アタシの心臓が、ドクンと跳ねた。
沈黙が室内に流れる──
厳かな雰囲気に、一瞬、息が詰まりそうになった。
「嘉齊真奈加さんです」
「えっ!?」
アタシの名前が呼ばれた瞬間、頬杖を付いていたアタシは思わず驚いてしまった。
驚きで肘から力が抜けてしまい、あやうく机に顔面を強打しそうになる。
ようやくアタシの番か……
さて、今回はどんな評価もらえるんだろう。
前回よりいいものだといいな…