いつか、絶望の底から救い出して…
第9章 あの頃と…
夜空には星がキラキラと輝いていた。
「綺麗だな……」
あまりの美しさに、おもわず言葉がこぼる。
「…………」
しばらく夜空を見上げながら俺は今後を考える。
この先どうするべきなのか?
真奈加と一回話し合うべきなのか?
それとも、話し合わずに自分が消えるべきなのか……
わからない。答えなんて見つからない。
どうすればいいか、それすらわからない。
俺はわからないことだらけだ。
昔から上手く、感情表現ができず、他人からは「愛想のないヤツ」「気持ち悪いヤツ」とずいぶん嫌われた。