いつか、絶望の底から救い出して…
第9章 あの頃と…
勝者がいたら敗者がいること知っていて俺はなぜ、そのことに気づかなかったのだろう……
俺は何がしたかった?
俺はどんな人生を歩みたかった?
わからない……
俺はいつからこうなった?
いつからこんな笑わなくなった?
気づけばこうなっていた。
周りから責められて、疎まれる人生。
それが俺の人生だろうな……
そう思ったらストンと何が胸の中に落ちた。
なんだか納得してしまった……
本当は納得してはいけないのかもしれない。
抗わなきゃいけないのかもしれない。
でも抗ったところで……
「──ら!」
誰が俺を呼んでる……
でもなんだか眠たいんだ……
まぶたが重い……
開けようにも重くて開けられない……