
いつか、絶望の底から救い出して…
第10章 佐久良舞希①
「おはよう舞希。今日も元気だな〜」
「うん!父さんは?」
「俺も元気だよ。今日は調子が良いんだ。だから散歩に行こうと思うんだ」
父さんはそう言うと、ニッコリと笑った。
その微笑みに、俺の胸が熱くなる。
よかった……父さんこのまま元気になってくれたらいいな……
なんて思いながら、パンケーキを食べる。
甘いシロップの味が口に広がる。
やっぱり母さんのパンケーキは美味いなぁ……
毎日、こんな美味しいご飯食べれて幸せだなぁ……
俺は幸せを噛み締めながらパンケーキを食べた。
