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いつか、絶望の底から救い出して…

第10章 佐久良舞希①


しばらくして、インターホンが鳴った。
相手は分かっている。子供会の役員さんだ。


「舞希君おはよー迎えに来たよ〜」


役員の園田さんが窓を開けながら叫んだ。

あ、やばっ、もうお迎えが来る時間だったんだ…!
俺は急いでパンケーキを食べると、椅子から飛び降りた。

そのまま玄関に向かう──

ラックにかけてあるリュックを取る。

靴を履くと、元気よくドアを開けた。

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