いつか、絶望の底から救い出して…
第2章 世間の評価
もちろんそこにアタシの絵はない…
アタシ以外のアーティスト全員の絵が飾られている…
それはまるで、価値がないと言われてるみたいで…
「──ッッッッ!!」
そう思った瞬間、胃がキリキリと痛みだし、強烈な吐き気がアタシを襲った。
廊下を走りながら近くのトイレに飛び込む。
便座の蓋を開けると、アタシは思いっきり吐いた。
「はっ…!はぁ…!」
汚れた口元を手で拭いながら呼吸を整える。
痛い…胸が…胃が…痛い…
何かがつっかえてるような…
苦しい…痛い…