いつか、絶望の底から救い出して…
第2章 世間の評価
その時、カバンの中に入れていたスマホが鳴った。
「え…誰だろう…」
気だるい体を叱咤しながら、スマホをカバンから取り出す。
電源ボタンを押すと、一件の通知がありますと、ディスプレイに映し出された。
「えりな…」
親友のえりなからだった。
≪なかなか既読つかないからまた送っちゃった!真奈加、今晩のカフェ来れる?城戸さんも浅倉さんも来るんだって!あ、もし、無理そうなら連絡ちょうだい!≫
あ、そうか…今日みんなでカフェに行く約束してたんだ…すっかり忘れてた…
でもこんなに体調悪かったらパフェとか食べれるのかな…
でも気分転換になるかもしれないし、行こう!
≪オッケー!いくから待ってて〜≫
アタシはそう返すとスマホをカバンへとしまった。