いつか、絶望の底から救い出して…
第3章 亀裂
「あ!真奈加!コッチコッチ〜!」
カフェに着くと、先に来ていたえりなと、さりなと、真由香が席に座りながら手を振っていた。
「あ、ごめーん!待ったぁ?」
アタシはそう聞きながら席に座る。
「うんうん全然!来てくれてありがとう〜!」
「本当になかなか既読つかないからびっくりしたよ〜」
「あはは…ごめん〜なかなかスマホ出せなくてさー」
「スマホ中毒のアンタが珍しいよねー」
えりなが茶化すようにそう言う。
いつも通りだ…何もわからない…
この子達といることで、この胸のモヤモヤも晴れるといいな…