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いつか、絶望の底から救い出して…

第3章 亀裂



え…いま、それ、見せないでよ…
やだ…見たくない…やめて…

そう言いたいのに、言葉が喉の奥につかえて出て来ない。

そんなアタシをよそに、さりなは雑誌を広げる。




「ほら、アンタの絵が載ってる雑誌、コレでしょ?」

「──ッッッッ!!」




そこはアタシの絵が掲載されたページだった。

やだ…やめて…それ、今見たくないの…!


「アンタが言ってたヤツだよね?コレ?」

「──ッッッッ!!」




やめて、やめてよ…


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