いつか、絶望の底から救い出して…
第3章 亀裂
そんなアタシの気持ちなどつゆ知らず、さりなは雑誌を見せびらかす。
やめて…!もうやめて!イヤなの…!それを見せないで!
やめて!やめて!やめてよ…!
もう聞きたくないの!!
「それでさ!アタシ…」
「やめろって言ってんだろ!!」
「は…!?」
「ちょっ!?真奈加!?」
気づけばアタシはさりなが持っていた雑誌を取り上げていた。
隣にいたえりなが慌て止めに入る。
「ちょっ!?真奈加どうしたの!?いきなり大声だして…!」
「やめろって言ってんだろ!!」
アタシは持っていたさりなの雑誌を思いっきり引き裂いた──