いつか、絶望の底から救い出して…
第3章 亀裂
なんでこんなことしたのかわからない…
気づけば雑誌を破っていた…
何してんだろうアタシ…
こんなことしたらどうなるかなんて分かってるはずなのに…
「ちょっ!?何すんのよ!!アンタバカじゃないの!?」
「あっ……!」
我に返ったアタシに飛んできたのはさりなからの罵声。
まぁ言われて当然だ。こんな事をしたのだから…
「あ、ご、ごめ…!」
「ってか何すんのよ!この雑誌高かったんだよ!」
「なんでそんなことするの!?」
謝ろうとするアタシを遮るように、飛んでくる非難の声。
それはどんどん大きくなっていき…
「本当に最低だよアンタ!」
「ありえないわ!浅倉さんに言いつけてやる!」
さりなと真由香がこれでもかと言うほどアタシを罵倒した。