いつか、絶望の底から救い出して…
第3章 亀裂
「まあまあ!二人とも!そんなに責めないでよ?ほら、真奈加調子が悪いんだよ?ほらね?そんな時にやっぱり話されたら…」
「はぁ!?だからってこんなことしたらダメでしょ!?」
「そうだよ!ダメに決まってるじゃん!」
「あ…!」
必死にアタシをフォローしようとしたえりなだったが、さりなと真由香からの猛抗議に、言葉を詰まらせた。
「ご、ごめん!お金は返すから…!」
アタシはやってしまった事を謝った。
とにかくここは、お金を払って済ませよう…
この行為が二人の怒りに火をつけた。
「ふざけんじゃないわよ!!」
「──ッッッッ!!」
カフェテラスに響き渡る怒号──