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いつか、絶望の底から救い出して…

第4章 Mの絵


ちょっと…苦しいな…
息、しづらいし…

な、なんか…し、しんどい…
お腹辺りもグルグルして…

気持ち悪い…なに、コレ…

嫌だ…嫌だよ…

まるであの時と同じ──
そう…あの時と…あの工房に居た時と──



「──ッッッッ!!」



そう思った瞬間、アタシの胸が冷たくなった。
息ができず、喉を抑えながら必死に酸素を取り込もうとする。

だけど…



「ハァ!ハァ!ゲホッ!ゴホッ!」



苦しくなって、咳き込むばかりで、酸素は一向に取り込めない。

やだ…苦しい…胸が冷たい…痛い…

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