いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
「ふーごちそうさま〜」
あっという間に、シチューを完食したアタシはスプーンを置くと、パンッと手を合わせ、ごちそうさまと言った。
「ああ、美味しかったらよかった」
舞希も食べ終わったようで「ごちそうさま」と言うと、自分の食器とアタシの食器を重ねると、キッチンへと歩いていった。
さて…晩御飯も食べた事だし、Mの画集でも見よーっと。
アタシは椅子から立ち上がると、ソファーに置いていた画集を取りに行った。
「コレコレ、まだゆっくり見てなかったんだよね〜」
買っただけで、まだラップも解いてない。
アタシは爪でラップを破ると、画集を取り出した。