テキストサイズ

いつか、絶望の底から救い出して…

第4章 Mの絵


それはMVで使われていた絵。
繊細で、儚く美しい絵を前にした舞希がどんな反応をするのかが見たかった。



「真奈加…コレは…」



舞希が驚いたように目を見開く。
どうやら何かを感じているらしい。

珍しい事もあるんだね。
舞希が絵に反応するなんて。

朴念仁みたいなヤツだからこのリアクションは超以外。



「舞希。このイラストアンタはどう思う?」

「繊細で儚く、美しいと思う。細かく描き込まれているからより、キャラクターと背景を引き立たせている。一目で人を惹きつけるイラストだ」

「ぷっ、アンタ評論家みたい」



評論家のような意見を述べる舞希に、アタシは思わず吹き出してしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ