いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
昔、描いてたのかな?
でないと、あんな細かい事言えないし…
「ねぇ舞希。アンタ昔、絵、やってた?」
気になったアタシは、舞希に質問してみる事にした。
しばらくして、舞希から返事が返って来る。
「ああ、昔、少しな」
返答は予想通りだった。
やっぱりね…絵、やってたんだ。
でないとそんな詳しく分からないよね〜
「そうなんだ〜」
「ああ、だから少しだけは絵のことが分かる」
舞希はそう言うと、持って来たコーヒーを飲み始めた。
あ…あのコーヒーって、前に浅倉さんが買いすぎて余ったからやると言って渡して来たコーヒーだ。
なんだ、舞希が飲んでたんだ。