いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
「あ、そのコーヒーアンタが飲んでたんだね?」
「ああ、真奈加はコーヒー苦手だから戸棚に隠すと思って隠される前に自室で保管したんだ」
「へ〜なるほどねぇ〜アタシのやろうとした事分かってたんだー」
「まぁな」
舞希はそう言うと、コーヒーをズズッと音を立てながら飲んだ。
室内に漂うコーヒー特有の香り。
コーヒーは苦手だけど、コーヒーの香りは好き。
矛盾してるけど…
なんて言うか、コーヒーは苦いから甘党のアタシには合わないんだよね…
元々苦いのは飲めないし、食べられない。
いつもチョコレートはミルクたっぷりのミルクチョコしか食べないし…
前にブラックチョコ食べた時、苦すぎて泣いたぐらいだし…