いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
だからタバコとか吸える人とかすごいなぁ〜って思っちゃう。
アタシには到底無理だから…
甘いものしか食べられない人間の宿命なのかな〜
苦いのが食べられないなんて…
そう言えば前に友達が言ってたなぁ〜
「ん?真奈加?どうした?」
「え、あ、いや…」
頬杖をつきながら黄昏ていたアタシに、舞希が声をかけて来た。
「な、なんでもないよ〜」
そう返しながら画集の続きを見る。
次のページは水色の髪の女の子が旗を持っているイラストだった。
服装は地雷系ワンピースに、ピンクのフリルのパーカー。今どきファッションを先取りしている感じだった。
「Mって絵も上手いけどファッションセンスも抜群だよね?」
アタシは思っていることを舞希に尋ねてみた。