いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
「ああ確かにそうだな。Mは最新のファッションを取り入れてるイラストが多いと感じる」
アタシの問いに、舞希が答える。
舞希も同じように思っていたんだ…
「これだけファッションの幅を広めるとなると、膨大な数の資料が必要になるからな。Mは余程の勤勉なんだろう」
「勤勉って…」
勤勉と聞いたらペテルギウスを思い出してしまった。
思わず笑いそうになる。
笑っちゃダメ!笑ったら絶対怒られる。
アタシは喉元から迫り上がって来る笑いを唾と一緒に飲み込んだ。
「コホン」
軽く咳払いをしながら舞希に話しかける。
「ねぇ舞希。アンタはMの絵、どう思う?」
「え?どうって?」
「あーほら、ファンになりたいとかTwitterフォローしたいとかそう言う感じ」
アタシの質問に、舞希は少し間を開けると、ゆっくりと口を開いた。