いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
「いや、なんて言うか、俺はMに対してあんまりそんなに欲しいとかは感じない」
「え?」
「画集があっても買わないし、MVもさらっと見るだけだ」
「え…マジで…」
予想外の答えだった。
もっとTwitterフォローしたい!とか、画集買いたい!とか言うかと思った。
え…もしかして舞希って、Mの事あんまり好きじゃないとか?
「ねぇ舞希。アンタMの事あんまり好きじゃないの?」
「ああ、なんて言うか俺の意見的にはただ綺麗な絵だけだ。真奈加の絵の方が温かみがあって、優しくて好きだ」
「えっ…!?」
舞希の口から出た言葉に、アタシは思わず驚いてしまった。
まさか、Mの絵よりアタシの絵が好きだなんて…
嬉しいけどそれってMに失礼じゃない?