いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
あちゃー取り繕えなかったか…
思わず口から出てしまった言葉。
取り消すことなんてできない。
舞希は真剣な表情でアタシを見つめている。
アタシはどうしていい分からず、舞希から目を逸らしてしまった。
もちろんそんなのを舞希は許さない。
「真奈加?何かあったのか?」
テーブルに手を付くと、グイッと顔を近づけた。
「──ッッッッ!!」
鼻先が触れるか触れないかの距離。
こんなに舞希が接近して来た事なんてない。
それだけアタシの発言に、危機的な何かを感じたのだろう。
真剣にアタシの目を見つめる舞希。
もう言い訳なんてできない。
だって…こんな目で見つめられたら言い訳なんてできないよ…
「実は……」
アタシは舞希の目を見ながらゆっくりと口を開いた。