無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

それからは堰を切ったように涙と共に自分に起こった事を話した。
言葉を詰まらせるアタシに舞希は背中を摩りながら話を聞いてくれた。


それだけで気持ちは楽になる。


舞希は聞き上手だ。アタシが泣きながら話している間もウンウンと頷くだけで余計な口出しはしない。
どこかのヤツみたいに「気合いでがんばれ！」とか「そんなの悩みじゃない！」とか言わないから助かる。

だって、傷ついてる時にそんなんいらないじゃん？
イライラするし、もうその人には何も話したくなくなる。

でも舞希は違う…
舞希は人の話をちゃんと聞いてくれる…

それだけで嬉しい。