いつか、絶望の底から救い出して…
第6章 Mの正体
「あ、ああ……」
女子に慣れていない舞希はぎこちない態度になってしまう。
そんなのお構いなしと言わんばかりに女子達は舞希に話しかける。
「めっちゃイケメンですね!」
「なんかモデルやってたんですか!?」
「お名前なんて言うですか!?」
次々と質問する女子達に、舞希はどうしていいか分からず、助けを求めるようにこっちを見た。
アタシは小さく嘆息すると、女子達に割って入った。
「あの?あんまり大勢で質問責めするの良くないですよ?」
「は!?うっさいんだけど?」
「嘉齊は黙ってくれる?」
普通に注意しただけで噛みついてくる女子達。
あーやっぱりコイツら怖いや……