いつか、絶望の底から救い出して…
第6章 Mの正体
「貴方達何騒いでるんですか?」
しばらくして奥の部屋にいた真渕先生が騒ぎを聞きつけ駆けつけて来た。
真渕先生の登場に女子達が驚く。
「貴方達仕事中ですよ?あと来客を困らせないでください」
「う……」
真渕先生の言葉に女子達が言葉を詰まらせると、渋々元いた席に戻った。
「わざわざお越し頂きありがとうございます。佐久良さん」
真渕先生が舞希に頭を下げる。
舞希は「いえ、こちらこそ」と言うと、頭を下げた。
「早速ですが奥の部屋で話しましょう」
真渕先生が奥の部屋で話そうと提案する。
まぁそりゃそうだよね?こんなところじゃ話もできないし……
でもアタシはどうしたらいいんだろう?
居た方がいいのかな?それとも……
どうしていいか悩んでいると、真渕先生がアタシに話しかけて来た。
「嘉齊さんも来てください」
「え!?あ、アタシもですか!?」
「はい。行きますよ」
有無を言わせぬ真渕先生の言葉に、アタシは渋々頷くと舞希達について行く事にした。