テキストサイズ

煌めく波濤(はとう)

第1章 煌めく波濤(はとう)

 12

 そして…

 俺は…

 乳首から唇を離し…

 顔をゆっくりと下ろしていく…


「え…ぁ…あ…じ、じゅん…」
 
 すると碧は、そんな俺の愛撫の動きの気配に気付き…

「ぇ…ぁ…ゃ…ま、まさか…」
 
「あ…うん…」
 俺は頷く。

「ぁ…ぇ…ぁ…な…舐め…る…の?…」
 そう聞いてきながら、俺の頭を手で押さえてきた。

「うん…舐める…」
 俺は、有無を云わさぬ感じでそう言い切る。

「え…あ…ぁぁ…そ、それは…」
 
 アソコを舐められる…

 おそらく碧にはまだ、経験が無いのかもしれない…
 
 だが…

 性器を舐める…

 愛する…

 しゃぶる…
 
 それは遥か古からの、単純で、唯一の、愛の、いや、愛情の表現なのだと思う…

 そして…

 その愛撫が、お互いの心とカラダを完全に解し、蕩かせ、融かすのだ…

 俺はそう思っている。

 だから、相手が好きだったら、いや、好きになったのなら…

 俺は迷わず舐め、しゃぶる…

 そしてそれがまた自身も、相手も感じ、昂ぶる…
 と、思うし、信じてもいた。

 だから…

「碧を…舐める……」
 そう、迷わずに、言い切ったのだ。

「あ…で、でも…」

 碧の声が揺れる…

「好きだから…
 お前、碧が好きだから…」


 俺はそう囁き、碧のアソコに唇を、舌先を…
 押し付け、舐めていく。


「ぁん…んん…」
 その瞬間、碧は、震え、喘ぎを漏らす。
 
 碧は…

 甘い…甘かった…

「は…ふ…ゃ…ぁ…ん…んん…」

 唇をヒダに押し付け、舌先を伸ばして敏感なクリトリスを弄り舐めていく…

「はぁぁぅ…じゅ…じゅ…んん…」
 俺の頭を両手できつく掴み、両太腿で挟み、喜悦の喘ぎを上げてくる。

 これで完全に…

 心も、カラダも…

 柔らかく、軟らかくなる筈だ…

 いや…

 蕩け、融ろけていく筈である…

 
「あぁぁ…じゅ…じゅん…ねぇ…な、なんかぁ…なんか…へ、変なのぉ…」

 ほら…

 融ろけてきている…



 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ