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diary

第2章 全ての始まり


数学の授業が始まった。一応予習も復習も完璧にしているため聞かなくても分かる。

あまり授業としての意味はない。私にとって学校とはただ卒業出来ればいいと思っているところ。学校なんて1つの通過点にしか過ぎない場所だから

ずっと外を眺めていても先生に注意される。私は目立ちたくないからとりあえず黒板を見てノート書いてるふうをして考え事をする



今日はこの後健康診断か……


この胸の痛みと体調不良。今日は昨日ほどって訳では無いが本調子では無い


ここ一週間以上そんな感じ


今健康診断されても悪い結果しか言われないことは100も承知。屋上でサボろっかな


さきは人気者だから友達に一緒に回ろって誘われてたし大丈夫か


問題は楓なんだよね


さきと一緒にいないと怪しまれるし……いや待てよ


今日健康診断という事は中等部も高等部も健康診断。私の学校は中高一貫で健康診断は1日でまとめて行う。


終わった人から早く帰れる


楓は学年問わずの人気者


中等部と高等部では行われる場所は分けてあると思うが楓を人目見ようと楓の周りには女子が群がる


これは逆に言えば楓に見つからない


モテる男は大変だな…苦笑


まぁもしさきと楓がばったり遭遇したら楓に「さやちゃんは新しく出来た友達と一緒にいるよ」と伝えてもらえばいっか


さきには「人混みが苦手だから人が少なくなってから行く」


と伝えればOK。


これで堂々と今日の健康診断をサボれる


完璧なシナリオ





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