
diary
第2章 全ての始まり
それから先生は一方的に話して私はただ無言で話を聞いていた
17時を告げるチャイムが鳴り響く
もう17時か……そろそろいい頃かな
それより体がきつい。というかだるい
「このチャイム懐かしいな……そろそろ先生も帰らないと怒られちゃうな。君はまだいるの?」
私は首を横に振った
「そっか。じゃあ一緒に下まで降りる?君体調悪いでしょ?」
バレてた……?
私は慌てて首を横に振ってその場を離れようとしたがまたあの痛みに襲われた
ドック…ドクドク
「う”ッ…ハァハァハァ…あ”ッ…イタイ…ハァハァ」
先生は慌てて私に駆け寄り背中を撫でた
「大丈夫?ゆっくり深呼吸して。胸が痛いの?少し音聞かせて」
先生はポケットに入っていたのか聴診器を取りだして私の制服のシャツの上から音を聞いた
「これは…今すぐ病院に行こう。詳しく検査をした方がいい。それに今日健康診断受けてないでしょ?」
先生は地面に踞る私を抱き上げようとした
「ハァ…いいッ…ハァ…大丈夫ッ…ハァ」
私は胸の痛みが少し和らいですぐに立ち上がりその場から逃げた
あの先生の声が聞こえたが無視した教室まで逃げた
