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diary

第2章 全ての始まり


なにあの医者……

全部わかってたってこと?それに私の体になにか以上があるって事だよね

病院なんて絶対に行かない。私はもう誰の迷惑にもなりたくない

私は息を整えるために水を少し飲んで深呼吸をした

「ふぅ…」

落ち着いたかな…。そろそろ帰ろ。とりあえずスマホでタクシーを呼んで裏門から帰る。またあの医者にあったら面倒だし


あっ体操服…

図書室に忘れてきたのかも

私は帰る前に図書室によった

あっあった。でも楓が持ってる。なんで……?

どうしよう……

このまま帰るか

私が図書室のガラス張りのドアの前で悩んでいると楓と目が合ってしまった

あっ……見つかった

とりあえず逃げないと

私がそう思ってきた道を戻ろうとしたら時すでに遅し

左手の手首をパッと掴まれた

「どこ行ってたの。」

あっ怒ってる…。

「これは何?俺昼からここにいるけどその前から置いてあったと思う。今日1日何してたの」

「…………」

私は目を逸らしてただ黙っていた。心と頭の中ではどう言い訳しようか考えていた

「熱ある?やっぱり。すぐ帰るよ」

楓は私のおでこや首に手を当てて体温を確認した。そして流れるように私をお姫様抱っこした

「ちょっとまって!大丈夫、大袈裟。歩けるから、降ろして。誰が見てるか分からないでしょ」

私が怒ってそう言うと下ろしてくれた

「迎えタクシー呼んじゃった」

「あっそ。こっちも青山さんには帰ってもらってたから助かる」

青山さんとは私専属の運転手さん

私は黙って楓の後ろをついて行った

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