diary
第2章 全ての始まり
タクシーに乗ると楓が運転手に話しかけた
「××総合病院までお願いします」
ん?病院?
「あっ待ってください!病院ではなくてxxxxx(住所)でお願いします。」
私は慌ててそう言った
楓は私の方を少し睨む
「こんなに熱いんだから病院行くよ。」
「大袈裟、少し熱いぐらいでしょ。数字が出てないんだから楓の気のせいじゃないの?それにもうすぐ18時だよ?開いてるわけないじゃん。私は大丈夫だから帰ろ」
私がそう必死に言うと楓は少しの間黙って考えた
「xxxx(住所)までお願いします」
運転手はそう言うと車を走らせた。私達が言い争っている間も静かに待ってくれた
私達はタクシーで家まで帰っている間一言も話さなかった。それに加え私は楓の方を一切見なかった
外を見ながらどう言い訳しようか考えていたが熱があるせいか考えがまとまらない
いつもならすぐシナリオが頭の中でできるのに……
今日の失敗は私が体操服を図書室に忘れたことだな。きっと
……
そしてこの時私はいつの間にか眠っていた