diary
第3章 at home
私は人影と少し明るくて目が覚めた
「んっ……」
「目覚められましたか?お嬢様、ご気分はいかがですか?」
目を開けるとばぁやがいて私の体を暖かい蒸しタオルで拭いている途中だったみたいだった
「おはよ、今は大丈夫。タオル私にも貸して。自分でやるから」
私が少し起き上がってばぁやにそう言うとばぁやはニコッと笑って言った
「大丈夫ですよ。お嬢様、私がしますのでリラックスしていてください。」
「ごめん。ありがとう」
ばぁやは私の背中やお腹を優しく拭いてくれている
「お嬢様方が帰ってこられた時は驚きました。楓様がお嬢様をお姫様抱っこで帰られて『熱があります。多分高熱です』って言うからみんな大慌てだったんですよ〜?笑」
「もうみんな大袈裟だよ。たかが熱だよ?」
「熱を甘く見ては行けませんよ、もしかしたら大きな病気に繋がるかもしれないですし」
私は少し図星をつかれた感じがして苦笑いをした
「あっそう言えば私がお嬢様の事が心配でお医者様をお家に招こうと電話しようとしたんです。そしたら楓様が『今日は疲れているみたいなので明日病院に行かせましょう』って仰ってましたよ〜」
あの楓が?私を無理にでも病院に連れていこうとしてたのに?
「本当に?」
「ええ、そうですよ。もしかしたらお嬢様の病院嫌いが楓様にバレ始めているのかもしれませんね笑」
「それはないよ、だって私結構頑張って隠してるんだよ?笑」
「どうでしょうかね〜笑、明日ちゃんと病院に行ければ楓様にはバレないと思いますよ」
明日病院か……行きたくないな
「お嬢様?もう顔に出てますよ笑、明日の事は明日考えましょう!今は体を休めることが一番です!お嬢様の秘密はちゃんと守りますからね」
ばぁやはそう言ってニコッと笑った
私は下着を変えて新しいパジャマを着ていた
「ではお嬢様ごゆっくり。おやすみなさい」
そう言ってばぁやは部屋を出た