diary
第3章 at home
小さい頃から私は病院が嫌いだった。病院なんてただ痛いことをする場所。知らない人ばっかりだし
私が小さい頃病院に検診へ行くことがとても大変だったとお母様にもばぁやにも聞いたことがある。
病室入って先生を見た瞬間大号泣をして大暴れだったらしい。私の中にそんな記憶は無いけど……
お母さんに会いたいな……今どこにいるんだろう…いつ帰ってくるのかな
今何時だろうと思って時計を見た
22:30
私結構寝たな
そんなことを思っているとばぁやと入れ替わりで楓が入ってきた
楓は私の顔1度見ると何も言わずに体温計を私の脇に挟んだ
そして無言でベットサイドの椅子に座った
お互いずっと無言。この体温計がなるのを待っている時間が1番気まづかった
いつもなら執事として気分はどうですかって聞くが今日は聞かない。多分今は執事の黒川じゃなくて幼馴染の楓でいるんだと思う
22:00過ぎてるし。基本楓が執事でいるのは21時ぐらいまで。あとはお互い自分の部屋で勉強したりプライベートな時間を過ごす
ピピッ
私が体温計を見ようとして手を伸ばしたがすぐに楓が抜き取った
何度だったんだろう……
楓は表情一つ変えずに体温計を片付けた
そして私をじっと見つめた