diary
第4章 hospital
病院に着くと楓がまたお姫様抱っこをして運ぼうとしたがさすがに恥ずかしいし自分で歩けるからいいと断った
楓に支えられながら病院に入った
私はまだ13歳だから小児科。待合室の椅子に座ると楓が受付を全部してくれた。ついでに問診票も。
私は体温計を渡されて楓が記入している間に測っていた
ピピッ
39.6
上がってる……
とりあえず私は無言で楓に体温計を渡した
楓は心配そうに私を見た。
「大丈夫。そこまで心配されるほどじゃないから」
私がそう言ったが楓は納得していなさそうだった
やっぱりここは小児科だなって思う。壁のデザインや沢山置いてあるぬいぐるみ、ちょっとしたプレイルーム
そして小さい子達の診察室や処置室から聞こえる泣き声
私は不安で不安でたまらなかった
痛いことされるかな?泣くかな?とか本当にただひたすら怖かった
私の不安は思いっきり出ていたみたいで楓が励ましてくれた
「そんなに心配しなくても大丈夫。小さい子は痛みに敏感だし泣くことが仕事だからそんなに不安にならなくてもいいよ」
そうだけどさやっぱり不安なものは不安なんだよ
そして私達はお互い黙って私が呼ばれるのを待った