
diary
第4章 hospital
「ん〜胸の音が良くないな〜、あの胸の痛みはいつからあった?」
やっぱり痛くない時でも音は良くないのか。痛くなければ普通と思ってたけどそれは違ったみたい
いつだろう……覚えてないや。気がついたら胸が痛かった。
私は首を横に振った
「ん〜覚えてない?」
私はうんと小さく頷いた
「そっか〜、じゃあ痛みは毎日ある?」
ここ最近は毎日。私はまた小さく頷いた
先生はん〜と少し考えている
「今日詳しい検査しよっか〜、昨日検査できてなかったみたいだから出来るやつはついでに終わらせる?」
私は首を横に振った
「嫌かな?」
私はうんと小さく頷いた
「嫌だと思うけどしばらくは入院して欲しいな〜、大丈夫だよ怖くないからね、先生もいるし看護師さんもみんな優しいよ〜」
先生が私の頭に手を置いて優しく撫でながらそう言う
続いて近くにいた看護師さんも私に同じようなことを言った
「怖い人なんて1人も居ないよ〜!みんな優しいし子どもが大好きな人達だから安心して大丈夫!」
大丈夫大丈夫言われても信用できないよ。病院は痛いことする場所っていう方程式が出来上がってるし……
「とりあえず入院の話は置いといて採血だけさせて欲しいな〜、あと熱も高いしそのまま点滴繋げちゃおっかな。こっちのベットに横になれるかな?」
私は半強制的に移動させられベットに横になった
採血……痛いよね……嫌だな
私は不安や嫌な気持ちが顔にそのまま出ていたらしい
先生がニコッと笑いながらこう言った
「そんなに不安な顔しなくて大丈夫だよ〜!すぐ終わるよ?ちょっとだけチクッとしたら終わり!怖いなら壁側の方を向いててね〜」
そう言って先生は私の頭をわしゃわしゃと撫でる
