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diary

第4章 hospital


「名前さやかちゃんって言うんだね〜!可愛い名前!さやかちゃんの事これからさーちゃんって呼ぼうかな〜?鈴木さんさーちゃんって可愛いよね〜?」

さーちゃんか…嫌じゃないかな。親しみやすさがあるし

先生は私に笑顔でそう話しかけ鈴木さんという看護師さんにもそう聞いた

「はい!とっても可愛いと思いますよ〜」

鈴木さんもニコッと笑って私にそう言った

「じゃさーちゃん!準備できたみたいだからちょっとだけチックん頑張るよ〜」

いよいよだ。私は鈴木さんに「ごめんね〜」と言われ抑えられた左腕からかを背け壁を見ていた

「さーちゃん、今からチクッとして痛いと思うけど動かないでね〜、泣いてもいいから、ごめんね〜」

先生はそう言うと手の甲をサッと消毒して針を刺した

チクッ

ん”ッ痛い…痛い…早く終わらないかな

心の中ではそう思っていた

でも声には出さず目をぎゅっとつぶって痛みに耐えた

看護師さんも先生も「頑張れ〜、偉い偉い、もう少しだよ〜」と声をかける

「さーちゃん!終わったよ〜あとは点滴繋ぐだけだからね〜」

そして点滴を繋がれ手をぐるぐる巻きにテープや包帯で固定された

「さーちゃん頑張ったね〜!強かったよ〜!」

と看護師さんに固定を外され頭を撫でながら褒められた。でも看護師さんは頭を撫でたあとは直ぐに血液を持って部屋を出た

先生は「強いじゃん!頑張ったね〜」とニコッと笑って頭を撫でた

私は小さい頃からこんなに頭を撫でられ褒められた経験がない。だから純粋に嬉しかったし少し照れくさかった

この先生の名前なんだろう……

ネームプレートには佐藤と書いてあった

佐藤先生か……この先生優しいな




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