
diary
第1章 Prologue
「ふぅ〜疲れた。もう6時か…」
起きて2時間自分の日記帳にペンを走らせ続けているとさすがに疲れる
日記を書こうと思ったのは時間つぶしのつもりだった。でもいざ書いてみるともう1人の自分と話しているみたいで気が紛れる
家族の紹介ばかりで自分の事は何も話してなかった
私は橋本紗花(はしもとさやか)。今は中学3年生。誕生日はまだ来てないから14歳。元々小さい頃からやっていたバスケを高校でも続けている。
自分の事を日記につけ加えて疲れたからベットにダイブした
ダイブしてすぐに部屋のドアをノックされた
トントン
「お嬢様、起きていらっしゃいますか」
この声は私の執事兼幼馴染の黒川楓(くろかわかえで)。身長が高くてイケメンクール男子。ルールに厳しくダメなものはダメとはっきり言う超真面目タイプの人
せっかく二度寝できそうと思ったのに…
そう思うと返事をするのが面倒になって黙って布団にくるまった
静かだなと思っていると布団を無理やり剥がされた
「起きていたんですね。それなら返事をしてください」
表情を一つ変えずにそう言って私のベットを綺麗にし始めた
「黒川〜朝から説教するの辞めてって前にも言ったじゃん」
「そうですね。私が無理にでも起こさないとお嬢様は起きないのでは?それに遅刻して叱られるのは私ですので」
「別に1人で起きれる。今日だって1人で起きてたでしょ?黒川はただ私のお父様に叱られるのが嫌なだけじゃん」
私はベットを降りて制服に着替えながらそう言うと、黒川は私の方を見てこう言った
「はい。とても嫌です。ではお嬢様が叱られては?叱られたいのなら私が旦那様にそう報告しておきましょうか?」
私は目を見開いた
「そんなわけないでしょ!ばっかじゃないの。ねぇ楓」
私はそういうと楓が綺麗にしたベットに再びダイブした
