テキストサイズ

diary

第7章 初めての入院生活


「おはよ。何に怒ってんのか知らないけどさっさと診察するよ。今日は忙しいから」


って千葉先生が相変わらずの無表情で。もう私は身構えまくって警戒心も強くなって顔も強ばってたと思う


千葉先生が布団を取って診察するよと言った瞬間看護師さんに「ごめんね〜」と言われながらパジャマのボタンを全部外された


今私は下着(ブラ)をつけていないから千葉先生と看護師さんの前に私の胸が顕になった


元々心電図がついていたから誰かに見られてはいるんだと思うけどいざ起きている状態でしかも異性の医者に見られると恥ずかしい


私が胸を隠そうとするが看護師さんによって手を抑えられた。頼みの佐藤先生はどこかに行っちゃったしどうしよう……


そして千葉先生は「深呼吸」とだけ一言言うと無言で真剣に私の心音を聴き始めた


私は緊張と恥ずかしさと嫌という気持ちで涙が目尻からスーッと流れ落ちた


泣いている顔を隠そうと看護師さんに抑えられた手を抜こうとするが上手く抜けなかった


「動かないから離して」と私が涙声の小さな声で言った。


看護師さんはどうしようと少し悩んでいた。すると千葉先生が「離してあげて。多分大丈夫だから」って言ってくれてすぐに手を離してもらった


私はすぐに手で顔を覆い隠した。泣いている顔を見られたくなかったのもあるし現実を見たくなかったから



私がそうしていると佐藤先生が帰ってきた。


「あれ?さーちゃん?千葉先生にまた痛い事されたの〜?」


って佐藤先生が。私の顔を隠して泣いている姿に驚いたのだろう。私は動かずにただ顔を隠していた。


「次お口開けて。喉診させて」と千葉先生がぶっきらぼうにそう言った


「千葉先生怖いって!さーちゃんも怖いよね?ごめんね〜痛い事はしないからね〜」って佐藤先生が私の傍に来て慰めてくれた


この状況が早く終わって欲しくて私は少し手をずらして口を開けた


すると木の板みたいなのが口に入ってきて少し舌を抑えられた


私は反射的にオエッとなってしまったがすぐに喉は診終わったみたいだった


「ん。いいよ」って千葉先生が言ってすぐに私はまた顔を手で隠した









ストーリーメニュー

TOPTOPへ