
diary
第8章 入院生活②
気づいた時にはもう終わってて別の部屋にいた。みんな防護服みたいなの来てて目しか見えないし暗い部屋だし私の恐怖心が一気に跳ね上がって起き上がろうとしたが近くにいた男の人に抑えられた
そして私が起きたことに気がついた桃川さんが顔の近くに来てくれた。
「さやちゃん大丈夫だよ〜!起きたら暗くて知らない部屋にいたら怖いよね、大丈夫!私がずっとそばにいるから!今から造影剤っていうお薬を注射しながら検査していくからね、局所麻酔するから麻酔頑張ったら痛みが少なくなるからね〜」
……注射…?…麻酔?これ絶対痛いやつじゃん…
もうやだ、やりたくない…
逃げ出したいと思ったけど千葉先生が迷惑かけるなって言ってたしもし約束破ったら怒られそうで怖いからそんなことできない
私がそんなことを考えていると「ごめんね〜チクッとするよ」って声が聞こえてすぐに注射を腕にされた
痛い…痛みを無くすための麻酔が痛い…
がっちり抑えられて動けそうにもないから私は反対側を向いてギュッと目をつぶって痛みに耐える
「頑張った、麻酔は終わったから効き始めたら検査始めるよ〜」って男の先生?が言った
男の先生が腕を触りながら「どう?触ってるのわかる?」って言ったが分からなかった
麻酔が効いているみたいで直ぐに検査は始まり薬がどんどん注入されて段々胸の当たりが熱く感じてきた。
胸が熱い…どくどくする…嫌な感じ
私の異変に気がついたのか桃川さんが「胸の辺りが熱く感じるでしょ?でもこれはちゃんとお薬が入っているって証拠だから大丈夫だよ〜」って頭を撫でて言ってくれた
お薬が入ったあとはまたさっきと同じように撮影された
今回は胸の辺りが熱くてドクドクするから眠れずただ上を眺めたり目をつぶったりしていた
