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diary

第1章 Prologue


学校のカバンに教科書や必要なものを入れて準備をする。夜のうちにある程度は準備しているからそれほど時間はかからない

いつも楓自身の準備を終えたら私の部屋まで呼びに来る

暇な私は朝換気のために開けられた窓へと向かい風を感じ深呼吸をする

ふぅ〜気持ちいい風

ただ静かに外の音を聞いていた

心臓の鼓動が聞こえる

ドクン…ドクン…ドクッ

「うッ…ハァハァ…ふぅ…ハァハァ…ふぅ」

まただ。ここ最近こうやって前触れもなく胸が痛くなって息が出来なくなる

私は床に座り込んだ

早く治さないと。楓が来ちゃう

深呼吸。大丈夫。私ならできる

「ふぅ…大丈夫」

少し落ち着いた

トントン

楓かな

「はーい、今行く」

私はそう返事をして窓を閉めてカバンを持って部屋を出た

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