
革靴を履いたシンデレラ
第3章 階下の秘め事*
顔を下げてリーシャの頬に唇をつけ、それをこめかみや耳の付け根へと滑らせていった。
「ご丁寧に敬語なんか使ってたら時間がもったいない」
「まあ」
ふふと微笑したリーシャが彼に身をゆだねた。
シンデレラの唇から零れた笑みが彼女の耳をくすぐり、すると彼女が肩をびくっと揺らした。
それを逃さずリーシャの体を倒しながら、その小ぶりな耳を唇でくわえて軽く噛む。
「………っ」
手をドレスの中に滑り込ませ、薄い下着を通して、柔らかな感触を楽しむ。
リーシャは不規則な息遣いで耐えている様子だった。
動きに合わせて次第に彼女の呼吸が乱れていき、身体は熱を帯びていく。
シンデレラの手が胸元に触れる。
指先が肉感を感じ取り、優しく包み込むように揉みしだく。
「柔らかい…」
彼が耳元で囁けばリーシャは顔をこわばらせた。
リーシャの表情は、快感と羞恥、少しの動揺が入り混じったような、複雑なものだった。
ここは薄暗いが顔が赤いのかもしれない。 そんな彼女を見れないことを残念に感じる。
シンデレラが彼女の首筋にそっと口付けを落とすと彼女の身体がぴくりと揺れる。
背中のファスナーを外し、これは彼の予想通り過ぎて意外というか。
リーシャの肢体は女性の成熟とは程遠く、まだ少女のような固さが残っていた。
その胸は、丸みを帯びずみずみずしく膨らんでいた。
張り出したまま上を向いている。
「つまらないわ……こんな、肉付きの悪い胸なんか」
と、リーシャは落胆したように呟く。
シンデレラの視線を感じているのか、恥じらいながら目をそらした。
「なぜ? とても美しいのに」
シンデレラは優しく言った。
