
革靴を履いたシンデレラ
第6章 もう一人の魔女*
彼女の体を柔らかくベッドに倒し、するとイザベラの脚先から頭の上まで味わいたくなる。
自分の頭の中でカチリと音がした。
足りなかった何かが噛み合う。
家族ではない。
愛しているが恋はない。
それでも欲望は今にも弾けそうで、早く彼女の中に入りたいと急かす。
品の良いシルクの衣服の胸を開け、豊かな膨らみに相応しい、ローズ色の頂きを口に含む。
口の中で温めながら、舌でぬるぬる撫でていると、早々に硬い弾力で抵抗してくる。
「……っン」
ささやかに唇から漏れ出る声が耳を掠めた。
頭の中でイザベラの体の記憶を探ろうとするが、思考が上手く働かない。
この女性を喜ばせたかった。
どこが一番悦かったのか。 そんな疑問を反芻しながら、彼女の腿から下着を抜く。
肉感のある腰付きといい、淫らなイザベラの身体は単純に唆る。
どうしようもなく昂る理由が、最近これから遠ざかっていたせいか、彼女の身体のせいかは分からない。
腿の裏を開いたシンデレラが彼女の足の間に顔を埋め、余裕なく陰核にしゃぶりつく。
「はぅ…んっ」
粒を舌で小突きながら吸い、ヒクヒクと花弁が開きかけているのが目に留まる。
まだ夜更け前の室内は薄暗い。
『明かりを消して』といつもイザベラは言っていたような気がする。
なぜなら自分が彼女の秘部を見るのは初めてだったからだ。
