
革靴を履いたシンデレラ
第6章 もう一人の魔女*
指で慣らすべきだろうが彼は敢えてそうせず、その部分を凝視した。
乳首と同色の性器は僅かに左右の花弁の形が異なる。
陰核に吸い付くと、パカリと口を開ける様は淫靡としか言いようがない。
更に穴の入り口────そこから蜜の雫が見え、表に出たそうに光を集めていた。
「あっ……あ……」
イザベラの踵があがり、仰け反る顎が早急に登りつめようとする快感を表していた。
「やっ…まだ、待っ、ああ」
閉じようとする脚を抑えた。
恥骨の上を指で抑え、剥かれた粒を舌で弾く。
「イザベラ頼む。 早く欲しいんだ」
話す息遣いさえ荒く、絶頂を促すためだけにそこを責め立てる。
今までこんな懇願をしたことがない。
愉しみを長引かせるため。
相手の羞恥を取り去るか、または呼び覚ますため。
時にはなだめるために。
そうやって、どちらかというといつもは饒舌に事を運ぶ役目をする、シンデレラの口の器官は、今はただ、相手の身体を開く目的のため使われていた。
申し訳ないとは思うもどうしようもなかった。
「ん、もう…い…イッ……!!」
キュッと閉ざされた蜜口から、透明な雫が押し出され、イザベラの全身がおののく。
泣いているかのように、切なげに伸びる声音は彼女の絶頂のしるし。
それをようやくシンデレラは思い出した。
スボンから取り出した自身は既にぬらりと濡れていた。
薄目を開けていたイザベラの眉がきつく寄せられる。
入り口で体液を混ぜ合わせる間もなく、手で握った陰茎を中へと押し込む。
「あぁあ、ああああ!!!」
悲鳴にしては甘過ぎる嬌声が室内に響く。
