
革靴を履いたシンデレラ
第6章 もう一人の魔女*
一度出しても萎えきらない。
紅く余韻が残る、白濁と愛液まみれの腟口に、休む間もなく次が侵入する。
「んうううッ」
彼女の詰まった喘ぎとは裏腹に、今度は難なく根元まで呑み込んだ内部は始めから彼を悦んだ。
シンデレラの腰にイザベラの両脚が絡み、彼女もまだその気なのだと思うと有難かった。
ごちゅごちゅと奥を捏ね回し、これで孕んでくれないか。 などとシンデレラは不遜なことを思ってしまう。
結合を解かないまま上着を脱ぎ捨て、重なる彼女の胸が歪に潰れる。
片方の乳房を揉みしだき、それからやっと労わるように口付けを交わし合った。
唇を離し、ほう、と熱っぽい吐息を零したイザベラが彼の肩にゆるりと腕を回した。
「相変わらず綺麗な瞳の色だね。 ルチルクオーツって知ってる?」
「さあ? 知らないな……石の名前?」
「そう。 金銀が中に散らばるの。 気難しくて人を選ぶ、繊細な石だよ」
彼女こそ透明で吸い込まれそうな瞳をしている。
「イザベラはそうだな……瞳と身体の印象が違う」
「そうなの?」
無垢でいて、全てを見透かすかのような目の色。
なのに体付きだけではなく、話している今も、彼女の腰はシーツから浮いている。
既に繋がっているというのに、さらに男を欲しがる貪欲な体で、よくもこんな会話が出来るものだと感心する。
「君を抱きたい」
「抱いているのに?」
「そうじゃない」
