100回射精したら付き合ってあげる♡
第9章 予定外
……気付いてはいたけど、海斗って大野君ほどではないけど結構モテる。
何で今まで彼女いた事なかったのか不思議なくらい女の子から言い寄られたりしている場面も見た事がある。
そして、そういう所を見ると独占欲が溢れてくる。
自分がこんな嫉妬深い人間だなんて思わなかった。
その子達が居なくなるのを見計らって教室を出て、下駄箱に行くと待っていてくれた海斗がこっちに気付いて嬉しそうにしてくれる。
わんこみたいで可愛い…
「遅くなってごめんね」
「全然遅くないよ、帰ろうか」
靴に履き替えると海斗はすぐに手を繋いでくる。
今までも手を繋ぐ事はあったけど、学校で堂々とこうするのは初めてだ。
「…海斗の言うプレ恋人と恋人って何が違うの?これ普通に付き合うのと変わらなくない?」
「エ!?何がって言われると…ほら!ゲームとかでも発売日より前にアーリーアクセスとかあるじゃん!正式リリースする前に遊べるやつ!そんな感じ」
「……じゃあ、不具合あれば正式リリースされない事もあるんだ?」
「不具合とかないから!雪ちゃんが100回目促したのにさぁ」
「ふふっ…意地悪言ってごめんね、告白までプレ恋人ね」
そう言って海斗と繋いでいる手をキュッと握って目が合うと海斗はまた嬉しそうな表情になる。