100回射精したら付き合ってあげる♡
第11章 正式な恋人
不安になっていると海斗が顔を覗き込んで来た。
「雪ちゃん?何か気になる事ある?」
「…え?どうして?」
「あれ?違った?さっきまでと何となく表情変わったなって思って」
そう言われると咄嗟に海斗がいない方に顔を向けた。
「別に何もない……顔見過ぎ」
「えぇっ!好きなんだから仕方ないじゃん!……何もないなら良いけど何かあったら遠慮しないでなんでも言って?」
「…ん」
前は大事にされなかった分大事にしてもらうと反動が大きく感じる。
イルミネーションを見ながら噴水ショーのところへ向かうと同学年のカップルや友達同士で来てる生徒とか既にたくさん見に来ていて一般のお客さんも多く、ガヤガヤしている。
「思ったよりも騒がしいな」
「…こんなもんでしょ?そこの階段に座って見よ?」
「あっ!ちょっと待って、この上座って」
海斗はブレザーを脱いで階段に敷いてくれる。
「…パンフレット敷くから良いのに。シワになっちゃうよ」
「こうした方が彼氏っぽいじゃん!ほら、ここどうぞ」
敷いてくれたブレザーの上に座ると海斗は隣りに座ってもう一度手を繋いだ。