100回射精したら付き合ってあげる♡
第5章 タイムロス
「…じゃあ、連絡先教えてあげる」
「あっ…待って今スマホ出すから」
スマホを取り出してメッセージアプリのQRコードの画面を出して交換していると、さっきカラオケで会った女子からメッセージが来て画面の上側に文章が表示される。
『夏休み中いつ空いてるー?』
折角の遊びの誘いなのに申し訳ないけど、今は大事な雪ちゃんの連絡先交換中だ。
すぐに上部に表示されているメッセージを指でスクロールして消してついに雪ちゃんと連絡が取れるようになった。
「今スタンプ送るから」
よく使うキャラのスタンプを雪ちゃんに送る。
「……ねぇ、もう1回キスして」
「え?今度はなんで!?」
雪ちゃんの声色が少し低くて、何となく怒っているように感じる。
いや、でも怒ってたらキスしないよな?じゃあ、なんでだろう?……まさか送ったスタンプが気に入らなかったとか?
「……キスしないと夏休み中会わない」
「待って!今すぐするから!」
全然分からないけど、キスをしていいなら何度でもしたい…
まぁ…出来れば周りに誰もいない二人きりの時が良いけど…
さっきの様な深いキスではなかったけど、唇が離れると雪ちゃんはまだ少しむっとした顔をして俺から離れた。
「……またね」
「うん…後でメッセージ送るから!すぐじゃなくてもいいから絶対返事送って!」
雪ちゃんは住人しか入れないオートロックの自動ドアを開けて俺に向かって手を振った。
それに手を振り返して雪ちゃんがエレベーターに乗っていくのを見送ってから自分の家に帰宅した。